訪問:2015年4月19日
世界中の競馬場を巡る旅。今回は千葉県船橋市の中山競馬場です。皐月賞と有馬記念の舞台であり、関西育ちの自分にとっては長らく縁のなかった競馬場。初めて足を踏み入れた日が、たまたま2015年の皐月賞当日でした。
この日、出走できるかどうか当落線上にいた一頭の馬がいました。ドゥラメンテ。エアグルーヴの孫にあたるこの馬は、親仔4代でのGⅠ制覇という偉業を、観る者をいろいろな意味で驚かせるレースで成し遂げることになります。
中山競馬場について
JRAの競馬場の中でも、皐月賞・有馬記念・スプリンターズステークスという3つのGⅠを抱える競馬場です。最後の直線が短く、ゴール前に急坂があるトリッキーなコース。東京競馬場の広々とした直線とは対照的で、「中山巧者」という言葉があるほど適性がはっきり出ます。
アクセス
最寄り駅はJR武蔵野線の船橋法典駅。駅から競馬場専用の地下通路(ナッキーモール)を通って徒歩10分ほどです。思っていたより距離があり、阪神競馬場の仁川駅からの道より長く感じました。
偶然が重なって、皐月賞の日に

運命とは不思議なものです。この日は夜に広島から東京に入り、そのままオーストラリアへ出張する予定でした。皐月賞を現地で観たい気持ちはあっても、仕事なので仕方ない。そう思っていました。
ところが前日、広島空港でのアシアナ航空機の事故の影響で、広島発羽田行きの便が欠航に。東京に行けなければオーストラリアにも行けません。急いでANAに問い合わせ、翌朝の岩国空港発の臨時便に振り替えてもらいました。
つまり、午前中に東京に着ける。皐月賞を現地で観られる。オーストラリア行きはシンガポール経由の深夜便なので、それまでの時間で中山競馬場へ向かうことにしました。
初めての中山競馬場

競馬場に入って歩いていたら、いつのまにか内馬場に出ていました。内馬場から観る景色は中京競馬場以来。普段は阪神や京都ばかりなので新鮮です。観戦場所が多いほうが混雑も分散されて、いいものだと思います。

スタンドの中は、古びたショッピングセンターのような雰囲気。綺麗とか洗練されているという印象はありませんが、阪神や京都に比べるとかなり広く、移動に時間がかかります。

トイレに行くと、こんな「お願い」が貼られていました。なんとも物騒な。ここは海外でしょうか。
パドックでドゥラメンテと対面

場内探検を終えて、いよいよメインの皐月賞。まずはパドックへ、ドゥラメンテとの初対面です。歩兵のような硬い歩き方で、緊張しているのが伝わってきました。
皐月賞、ドゥラメンテが圧勝
結果はご存じのとおり。4コーナーで外へ大きく斜行しながらも、完璧なレース運びをしたリアルスティールを直線であっさりかわして優勝。レース映像(JRA公式)を見返しても、あの斜行は衝撃です。
正直、4コーナーで斜行したときは間違いなく審議だと思いました。以前の判定基準なら確実に審議だったはず。入線後にハラハラしながら待ちましたが、審議ランプは灯らず。最終的に騎手に騎乗停止と罰金が科されました。
開催最終日の馬場開放

この日は中山開催の最終日。最終レース後に馬場が開放され、ついさっき皐月賞が行われた芝に足を踏み入れました。思えば馬場に入ったのはこれが初めてです。


芝は思っていたより深かったものの、最終週だけあってかなり傷んでいました。特に内ラチ沿いはひどく、ドゥラメンテが馬場の真ん中を伸びてきたのも納得です。
世界の主要競馬場を示した地図

帰り道、世界の主要競馬場を示した地図がありました。競馬ゲーム『ウイニングポスト』で覚えた競馬場の名前はなんとなく知っていましたが、正確な場所までは知らず、いい勉強になりました。
地図に載っていた競馬場は、バーデンバーデン、ニューマーケット、エプソム、カラ、レパーズタウン、アスコット、ドンカスター、シャンティイ、ロンシャン、ナドアルシバ(現メイダン)、クランジ、チャーチルダウンズ、アーリントン、ウッドバイン、ベルモントパーク、ローレルパーク、ピムリコ、サンタアニタ、中山、シャティン、ムーニーバレー、フレミントン。このうちロンシャン、クランジ、サンタアニタは、この後に訪れることになります。
まとめ
欠航がなければ、この日は東京へ移動するだけの一日でした。偶然が重なって立ち会えた皐月賞で、いちばん好きな牝系の馬が勝つ。競馬場巡りを続けていると、たまにこういう日があります。
ドゥラメンテはこの後、東京競馬場で日本ダービーも制して二冠馬になりました。エアグルーヴの系譜については別の記事に書いています。

