【ばんえい競馬場 訪問記】北海道・十勝で織りなす輓馬と人間が刻む北のロマン。

日本の競馬場

訪問:2015年5月4日

世界中の競馬場を巡る旅、北海道編の第二弾。今回は帯広市の帯広競馬場(ばんえい十勝)です。サラブレッドではなく、体重1トンを超える輓馬(ばんば)が鉄ソリを曳いて坂を越える、世界でここだけの競馬。競馬ファンなら一度は観ておきたい場所です。

ノーザンホースパークではしゃぎすぎて帯広到着が遅れ、競馬場に着いたのは19時ごろ。すでに8レース目で、もっと早く来ればよかったと後悔しました。

ばんえい競馬について

開拓時代の農耕馬の力比べが起源で、かつては北海道の4か所で開催されていましたが、2007年からは帯広競馬場だけで続いています。北海道遺産にも選ばれました。コースは直線200mで、途中に2つの台形の障害(坂)があります。馬は途中で息を入れながら坂を越え、ソリの後端がゴール線を通過した時点で決着。サラブレッドの競馬とはまったく別のスポーツです。

アクセスと開催日

帯広駅から約2.5km。駅前からバスで10分ほど、タクシーなら5分です。新千歳空港からは車で約3時間。開催は基本的に土・日・月の週3日で、14時ごろから21時前までのナイター開催。入場料は100円です。

入場口

夜の帯広競馬場の入場口
ナイター開催中の入場口

スタンド前の「とかちむら」で豚丼を食べる計画でしたが、まずはレースを観よう、と観戦しているうちに20時。とかちむらは閉まっていました。仕方なくスタンド内のフードコートで豚丼を注文しましたが、これはこれでなかなか美味しかったです。

パドックの巨大な輓馬たち

帯広競馬場のパドックを歩く輓馬
とにかくでかい。騎手がやたらと小さく見える

輓馬はとにかくでかい。前田慶次の愛馬・松風はこんな感じだったのだろうと思いながら眺めていました。騎手がやたらと小さく見えます。

夜のパドックの輓馬
ナイターの撮影は難しい

ナイター競馬の撮影は難しいです。馬相手にフラッシュはNG。明るさを出すためにシャッタースピードを遅くすると、相手は動く。実際に見る躍動感を写真で伝えるのは、やはり難しい。

並走しながら応援できるレース

鉄ソリを曳いて坂を越える輓馬
第2障害を越える。ここが勝負どころ

輓馬は思った以上に速いです。直線200mに坂が2つのコースをソリを曳いて走るので、観客は一緒に走りながら応援できるといわれます。

確かに、できなくはない。馬は途中で息を入れるので、その隙に追いつけます。しかし、一度パワフルに走り出すと結構速い。加えて多くの観客が同じようにコース脇を並走するので、人が邪魔で走りづらい。本気で走らないと付いていけません。その分だけ応援に熱が入り、自分が騎乗しているような一体感があります。

ゴール前で競り合う輓馬
ゴール前。ソリの後端が線を越えたら決着

馬の資料館「バロン西と愛馬ウラヌス」

とかちむらの馬の資料館の展示
翌朝、馬の資料館へ。入場無料

翌朝、もう一度帯広競馬場を訪れ、とかちむらが開くのを待って「馬の資料館」へ。無料で入れるこの資料館は一見の価値があります。輓馬の歴史のほか、「バロン西と愛馬ウラヌス」の展示がありました。

1932年ロサンゼルス五輪の馬術大障害飛越で、愛馬ウラヌスとともに金メダルを獲得した西竹一。日本の馬術界にとって空前絶後の快挙でしたが、その後、硫黄島の戦いで戦死します。馬に乗る者なら知っておくべき人生だと思います(参考:北海道大学馬術部「バロン西と愛馬ウラヌス物語」)。

まとめ

世界でここ帯広でしか見られない競馬。競馬好きでなくても、その迫力を間近で感じるために訪れる価値は十分にあります。開催は土・日・月だけなので、旅程を組むときは開催日の確認を忘れずに。そして、できれば明るいうちに着いて、豚丼はとかちむらで。

施設情報

  • 帯広競馬場(ばんえい十勝):北海道帯広市西13条南9丁目
  • 帯広駅からバス約10分/新千歳空港から車約3時間
  • 入場料100円、開催は土・日・月(ナイター)
  • ばんえい十勝 公式サイト