訪問:2019年7月27日
【2026年9月追記】サンラザロ・レジャーパークを運営していたマニラ・ジョッキークラブ(1867年創設)は、競馬開催の免許が切れる2022年10月をもって更新を申請せず、155年続いた競馬事業から撤退しました。今後は不動産事業に専念するとのこと。この競馬場での競馬は、もう見ることができません。
世界中の競馬場を巡る旅。今回はフィリピン・マニラ近郊のサンラザロ競馬場(San Lazaro Leisure Park)です。フィリピン自体が初めての訪問でしたが、競馬場があり、街中の至る所にカジノがあり、ギャンブラーにとっては天国のような街でした。
フィリピン競馬について

フィリピン競馬の歴史は意外と古く、1867年のマニラ・ジョッキークラブ設立とともに始まりました。競馬場はマニラ近郊に3か所。今回訪れたサンラザロ競馬場のほか、サンタアナパーク競馬場とメトロターフ競馬場があり、それぞれで場外馬券も発売されています。
開催は一部の月曜を除くほぼ毎日で、3場が2日ごとの持ち回り(火・水:サンラザロ、木・金:サンタアナパーク、といった具合)。サンラザロとサンタアナパークの平日開催は第1レース18:30発走のナイター、メトロターフと土日祝の開催は第1レース14:00頃発走の薄暮開催です。
サンラザロ競馬場について

コースは左回りのダート。内側のコースは1周1,250m・直線230m、外側のコースは1周1,500m・直線250m。ダートといっても日本の砂ではなく、アメリカと同じ土に近いタイプです。入場料は10ペソ、2階のレストランエリアは追加50ペソ。
2003年に建設されたサンラザロ・レジャーパークの中にあり、敷地内にはカジノ・フィリピーノ・カーモナ(Casino Filipino Carmona)も。競馬で負けた分をカジノで取り返すことも可能です。さらに闘鶏も行われており、Manila Jockey ClubとともにManila Cockers Clubが同居しています。

アクセス:マカティから車で1時間
マニラ市内中心部から南へ30kmほど。渋滞がなければマカティから車で40〜50分ですが、雨季は雨による渋滞が頻発します。筆者は往路(14時頃)で1時間強、帰路(18時前に出発)は1時間半かかりました。
料金が事前に分かるGrabが便利ですが、競馬場でGrabを拾えるかは不明だったので、今回はGrabの運転手と交渉して丸一日貸し切りました。10時頃から21時頃までで3,500ペソ。競馬場の往復のほか、マニラ市内の移動にも使いました。
フィリピン競馬の馬券の買い方

馬券売り場は見れば分かります。ただしマークカードがないので、スマホのメモ帳などに買いたい馬券を書いて見せる必要があります。必要な情報は次のとおり。フィリピン国内では基本的に1か所でしかレースが行われていないので、開催場の指定は不要でした。
- レース番号
- 券種(下表参照)
- 馬番号
- 買い方(流し、フォーメーション、ボックスなど)
- 金額
| 馬券名 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| Win | ウイン | 単勝 |
| Forecast | フォーキャスト | 馬単 |
| Trifecta | トライフェクタ | 3連単 |
| Quartet | カルテット | 4連単 |
| Pentafecta | ペンタフェクタ | 5連単 |
| Super 6 | スーパーシックス | 6連単 |
| Daily Double | デイリーダブル | 2重勝(連続した2レース) |
| Extra Double | エクストラダブル | 指定された2レースの2重勝 |
| Daily Double Plus One | デイリーダブルプラスワン | 3重勝 |
| Pick 4 | ピックフォー | 4重勝 |
| Pick 5 | ピックファイブ | 5重勝 |
| Pick 6 | ピックシックス | 6重勝 |
| Winner Take All | ウィナーテイクオール | 7重勝 |

競馬新聞もどきは現地で買えます。筆者が買ったのは16ペソの簡単なもので、情報はほぼ馬名と斤量のみ。あとはおすすめの馬番が載っています。

レースの様子


着いたのは15:30頃。すでにレースが始まっていましたが、レープロを見ると第1レースの発走は16:00。不思議に思っていると、どうやら第1レースの前に模擬レース(試験競走?)を行っていたようです。模擬レースで馬券が買えるかは分かりませんでした。結局、本来16:00発走の第1レースも16:20頃にずれ込み。この緩さはフィリピンらしいところ。
レースは少頭数ながら意外と人気通りには決まらず。オッズが表示されない(ゼロ)のに出走している馬もいて、仕組みはいまだによく分かっていません。
パドック


パドックはコースに向かってスタンドの右側と、スタンドと馬場の間にあります。ただ、ほとんど周回することもなく、ジョッキーが騎乗するタイミングもバラバラ。馬券を買う人でパドックを見ている人はほとんどいませんでした。
メインスタンド


メインスタンドの上層階にはカジノが入っています(結局行きませんでしたが、闘鶏場はどこにあったのでしょう)。スタンドは小さめですが、観客はそこそこ。フィリピンはキリスト教国なので、お酒も普通に売っています。
レストランエリア(2階より上)



1階(Ground Floor)からエスカレーターで2階(Level 1)へ上がると、エアコンの効いたエリアがあります。ここにも馬券売り場があるので、暑くなったら涼めます。さらに50ペソで入れるレストランエリアも。入場時に専用シールをもらうのを忘れずに。レストランでは自由にテーブルに着き、食事やドリンクを注文できます。近くに馬券売り場とトイレがあり、テレビもあり、屋外に出て観戦も可能。

ドレスコード

1階はタンクトップやサンダル禁止、2階と3階はさらに襟なしシャツやスポーツウェアも禁止と掲示されています。実際にはサンダルの人はたくさんいますし、筆者もTシャツで2階のレストランエリアに入れました。そこまで厳しくはありません。
場内にATMもあり

内馬場にサッカー場、コース脇に牛

コースの内側、いわゆる内馬場は結構荒れ放題。原生林のようなエリアもあれば、原っぱにサッカーゴールが置かれたエリアも。さすがにレース中にサッカーをしている人は見かけませんでした。

スタンドからコースに向かって左手では牛が放牧されています。本当にコースに隣接していて、牛がコースに出てしまわないか心配になるほど。日本では防疫上、競馬場内に他の動物がいることは考えられませんが、ここはフィリピンです。
まとめ
今回はジャカルタからセブパシフィック航空でマニラへ。往復150ドルとかなり格安で、ジャカルタ深夜発マニラ早朝着、マニラ夜発ジャカルタ深夜着と時間帯もよく、金曜夜に出て日曜夜に帰るパターンなら週末をほぼ丸2日使えます。フィリピンにはあと2か所競馬場があり、カジノもあることですし、マニラは近いうちにまた訪れたいと思っていました。
その後、マニラ・ジョッキークラブは2022年に競馬から撤退。この競馬場で競馬を観ることは、もうできません。閉場した競馬場の記録はこちら、フィリピンの競馬場の記事一覧はこちら。

