訪問:2019年6月1日
世界中の競馬場を巡る旅。今回はトルコの首都アンカラにあるアンカラ75年競馬場(75. Yıl Ankara Hipodromu)です。ヨーロッパ・中東地域では初めての競馬場訪問。トルコ国内GⅠの観戦記です。
アンカラ競馬場について

イスラム国家のトルコですが、競馬は各地で盛んです。イスタンブールやアンカラをはじめ、地方都市を含めて8つの競馬場があり(ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによる)、トルコ・ジョッキー・クラブ(TJK)が統括しています。
アンカラ75年競馬場は1998年開場。名前は共和国建国75周年にちなんでいます。コースは右回りの芝で1周2,200m、ゴール前の直線は約500mと長め。4階建てのスタンドは8,700人収容(座席2,300)です。場内にATMはありません。
4〜11月のシーズン中はほぼ毎日トルコのどこかで競馬があり、アンカラは週3回(火・木・土)程度、1日8レース。冬季は休みです。トルコの競馬にはサラブレッドと純血アラブの2系統があり、アラブ系のレースは日本ではもう見られないので貴重です。
アクセス:中心部から車で30分
アンカラ中心部から車で30分ほど。地下鉄の駅からは徒歩30分近くかかり、バスもありますが、観光客はタクシーが無難です(約80TL、当時約1,500円)。
注意点がひとつ。市内中心部には旧競馬場の跡地があり、単に「Hipodrom」と言うとそちらに連れて行かれることがあります。筆者はまさにそうなりました。行き先を「75. Yıl Hipodromu」と乗車時に確認し、乗車後もGoogleマップで位置を追いましょう。
トルコ競馬の馬券の買い方

日本と同じく、マークカードに記入して窓口でお金と一緒に渡すと馬券がもらえます。記入したカードも一緒に返ってきますが、捨てて構いません(馬券は捨てないように)。

上から順に、①開催場(アンカラでアンカラのレースを買うなら空欄可)、②曜日(空欄可)、③レース番号、④券種、⑤金額(無記入なら1TL)、⑥馬番。券種の欄は多くて分かりにくいですが、左上の「G」が単勝(Ganyan)、左上から4つ目の「İ」が馬連(İkili)です。「3G」「7G」は三連単ではなく、3レース・7レースの勝ち馬を続けて当てる券種(日本のWIN5に近いもの)。トルコでは6レース分の「Altılı Ganyan」が特に人気です。馬番欄は日本のフォーメーションカードと同じ要領で、流すなら1列目に軸馬、2列目に相手を記入します。

第4レース:パドックでポーズをとった馬を買う

筆者が着いたのは第3レースが終わったところ。レースは30分間隔で、発走の15〜20分前にパドック周回が始まります。まだ人気も分からないので、周回中に立ち止まってカメラに興味を示した芦毛馬(と厩務員さん)の単勝を10TL。


ダート戦。最後の直線で9番と、買った6番のマッチレースになりましたが、最後は9番に突き放されて2着。惜しい。相馬眼は悪くないかもしれません。
第5レース:人気通りに決まる?

第4レースの勝ち馬は4番人気、2着が5番人気。他のブログでも言われているとおり、トルコ競馬は人気通りに決まりやすいのではないか。そんな仮説を立てて、次がGⅠということもあり、第5レースは「見」で確かめます。


早々に抜け出した1番人気の3番が後続を突き放して圧勝。2着以下も単勝10倍台までの人気サイドで決着しました。この論法でGⅠに臨みます。
第6レース:GⅠ

第6レースはGⅠ「Tarım ve Orman Bakanlığı Koşusu(農林省杯)」。4歳以上の純血アラブ種による芝2400m戦です。1着賞金615,000TL(約1,150万円)はトルコでは高額な部類(通常のレースは30,000TL程度)。日本の中央競馬の賞金がいかに高いかが分かります。GⅠとはいえ、日本のような熱気はなく、ファンファーレもなし。人の入りもそれなりでした。



12頭立てで、トップハンデ60kgの1番が単勝1.40倍。堂々とした馬体で、逆らうのは愚行でしょう。相手には5番人気(9.90倍)の9番を選び、1倍台の単勝は面白くないので、9番の単勝100TLと1-9の馬連100TL、計200TLで勝負です。




レースは2番人気の4番が逃げ、直線半ばで1番人気の1番が猛追。あっさり交わして3馬身差の圧勝でした。2着は逃げ粘った4番、3着は4番人気の8番。

筆者の9番は直線で手応えなく、どこか異常があったのか大きく遅れて殿。なおレース動画と出走表はTJK(トルコ・ジョッキー・クラブ)のサイトで確認できます。
レストラン



場内にはいくつかレストランがあります。筆者は入場してすぐのアウトドアレストランで昼食。トルコで最初の食事です。メニューを見ても分からず相場も知りませんでしたが、今思えば普通くらいの値段でした。

注文したのはおすすめのチキン25TLと生ビール18TL。パンは頼まなくても出てきますが、食べた分だけ請求されるタイプと思われます。意外だったのは、ラマダン期間中にもかかわらず、真昼間から堂々とビールを飲む人が多かったこと。断食する人は、そもそも競馬場に来ないのかもしれません。
まとめ

目的のGⅠも観られ、アンカラ滞在の目的は達成。GⅠ後も2レース残っていて誰も帰りませんが、雨が降ってきたので早めに退散しました。正門前にタクシーが待機しているので、帰りの足に困ることはありません。
次はイスタンブールのヴェリエフェンディ競馬場で、これまたGⅠ観戦です。アンカラの経験を踏まえ、今度はしっかり馬券を当てたい。トルコの競馬場の記事一覧はこちら。

